Love in the Present Tense 読みました
Love in the Present Tense by Catherine Ryan Hyde
ケヴィン・スペイシー主演で映画にもなった"Pay it Forward"の原作者による、感動小説ということで購入。
主人公は十代のシングルマザーPearl、その息子Leonard、隣人の起業家Mitchの3人。
3人の視点と時間を行ったり来たりしながら物語は進みます。
人に愛されなかった経験から自らはLeonardに愛を注ぐPearl。
I knew a baby is somebody who would always love me. Forever love, that’s what you get from a baby. He does not look at the clock and say oh shit. I better go home. (16ページより引用)
I made up my mind I would love him forever right back. That would be my whole job in the world. (同上)
ところがLeonardが5歳のある日、Pearlは彼をMitchの元に残して突然姿を消してしまう。
Mitchは血のつながりのないLeonardに対して、Pearlと同じような愛情を注いで親代わりとなる。
やがてLeonardは成長し、里親も見つかるのですが、それでもMitchとは固い絆で結ばれています。そして母親の行方について、死んでしまったのか、それとも自分を捨てて出ていったのか、複雑な思いを抱くことになります。読者はPearlがどうしていなくなったのかすでに知っているので、なんともやりきれない思いを抱えながら見守ることになります。
自分の子どもですらこれほどまでに愛情を注げているかというと全く自信がありません。読みながら反省しきりなのですが、それでも言うこと聞いてくれないとイライラして怒ってしまうという。
Audible版とKindle版で何故か文章に差があって、Kindle版の文章がかなり飛ばされてしまっていたのが残念。
3人の主人公が交互に語り手になり、年齢も状況も変わるのでそれに従って英語の難易度も変わるように思います。最初のPearlの章はちゃんとした書き言葉ではないのでかなり難しかったです。語り手による英語の違いや成長も感じられるので、英語学習的にも有益な一冊かと思います。
Crazy Rich Asians 読みました
Crazy Rich Asians by Kevin Kwan
Kindle版:417ページ
シンガポールの大富豪一族の跡取り息子Nickは、ニューヨークで出会った恋人Rachelをシンガポールに連れて帰る。親友の結婚式に出席するためだ。Rachelは米国で育った中国系で、シンガポールに行くのは初めでNickの実家が大富豪であることを知らない。NickはRachelとの結婚も視野に入れ、彼女を家族に紹介しようとするが・・・
中国語やシングリッシュが混じって戸惑うこともあるが、基本的に英語は平易でコメディタッチなので軽い気持ちで読み進められる。実在する地名や店を舞台に物語が繰り広げられるので、シンガポールに行ったことがあればなお面白く読めるのではないでしょうか。
ABC (American-born Chinese)、HNWI (High Net Worth Individuals)、UBC (University of Billion Chinese)とか面白い表現もたくさん。
ああこういうこと言いそう、っていうのがそこかしこにあってクスリとしてしまいます。
“I’m so tired of all this ‘oohing’ and ‘aiyahing’—I keep thinking somebody is going into cardiac arrest!” (286ページより引用)
Audibleでオーディオ聴きながら読んでいたのですが、ナレーションの人がさまざまなアクセントを使い分けていて、そちらの観点からも非常に価値が高いと思いました。日本人が接する英語話者と言えば英米人よりも香港やシンガポールのアジア系の人の方が多くなると思うので、こうしたアクセントに慣れておくことは非常に重要。
映画版もあるそうなので、ウォッチリストに追加。続編の2冊もいつか読むに追加。
読んでみたらリッチになるためのヒントが少しでもあるかと思ったけれど、立地になるための本ではなくて、すでに超リッチな人々の本でした。ブランドとかファッションが好きなひとが読むと、作中の人々が身にまとう洋服についての煌びやかな描写が楽しいかもしれません。
Sycamore Row読みました
Sycamore Row
A JAKE BRIGANCE NOVEL
By John Grisham
A Time to Kill (1989年、「評決のとき」)の続編として2013年に刊行された小説。
物語はA Time to Killから3年後、ミシシッピ州Clantonで大富豪Seth Hubbardが、首吊り自殺をする。Sethは末期の肺がんを患っており、与妙わずかと宣告されていた。死の直前、彼は手書きの遺言書を作成し、それが彼の死の翌日にJake Briganceに郵送される。遺言書には、Jakeを代理人に指名すること、遺産を子ども達や孫達には残さないこと、90%を黒人の家政婦Lettieに残すことが記されていた(残りは教会と行方不明の弟に5%ずつ)。当然のごとく彼の子供達との間で訴訟となって・・・というお話。
最初の数章だけ読んで、その後放置、長らく積読(Kindleだけど)になっていたけど最近の英語読みたい熱上昇の勢いに乗じて改めて最初から読んでみた。
「評決のとき」の映画が大好きだったので、Jake、Lucien、Harry-Rexらおなじみの面々の再登場は嬉しい。当時のキャストで頭の中で彼らが動き出して物語を進めてくれる。
Grishamの小説も20年くらい前は出る度に読んでたのだけど(The Street Lawyerくらいまでか?)、気づいたら随分長い間ご無沙汰でした。
彼の小説、映画のおかげでAlly McBeal、The Practice、Suitsといった法廷ドラマに興味を持った・・・という経緯もあるので思い入れが深い作家であり登場人物達であります。
さらなる続編も出たようなのでいつか読むことに、まずは他の積読を片付けようか。
The Lion of Mars 読みました
The Lion of Mars
Jennifer L. Holm (著)
Grade level 3-7
Jan 2021
近い将来、火星への移住が可能になるかもしれません。
今進められている研究の成果を、少年少女たちの成長物語に織り込みました。
主人公のBellは火星で育った11歳。地球のことは写真や物語でしか知らない、彼の目を通して語られる火星の生活は必ずしも夢の移住生活というわけではなさそうです。まだ火星で自給自足するすることはままならず、食料や物資はたまにしか来ない地球からの補給に頼らざるを得ません。砂嵐の発生に悩まされます。
火星には他の国の移住者たちの基地もあるはずなのに、接触することは許されません。大人たちは何か知っている様子。
他の国との間に一体何があったのか。タイトルのLionの意味とは。
登場人物は多くないけれど、どれも魅力的で、いつか続きを読んでみたいなと思う。
子供向けの本なので英語も平易で、ページ数もそれほど多くないので多読にもってこいだと思います。
限られた時間で生産性を高める方法
ちょっと前の話になるが、新年に入ったところで会社で目標設定をする機会があった。
営業などと違って、結果が数字で表れる仕事をしているわけではないので、目標設定には毎年苦労する。
何かしらそれらしいことを書いてスペースを埋めなくてはならない。ミスを減らすとか、生産性を上げるとかそういった内容を毎年言葉を入れ替えながら書くことになる。これを書く時間や上司・部下との目標設定面談の時間を減らしてくれたらもっと仕事できるのになあと思いながらもぐっと飲み込んでいる。
結局のところ、生産性の高い人になるには、仕事を好きになる、あるいはモチベーションを高く保つ方法を見つけることが近道だろう。
仕事が別に好きでもない私のような人間が少しでもそれに近づくためには、意識して変化しないといけない。以下の仕事は勉強に置き換えてもだいたい一緒であろう。
1. マインドセットを変える:
仕事に対するアプローチを変えてみる。目の前の仕事をどうすれば楽しめるか考える。
2. 仕事をゲームに変える:
いわゆるゲーミフィケーションによって、ゲームをやる時のようにモチベーションを高めることを狙う。タスク管理アプリを使って進捗状況を見える化する。仕事を大きな目標と小さな目標に分けて、ゲームのクエストをこなすようにやってみる。
3. 他の人を巻き込む:
他の人と協力した方がモチベーション維持に役立つ。自分の目標、タスクを宣言することで自分にプレッシャーをかける。周りからのサポートや応援が期待できる。仕事の分担で負荷を減らす。他の人からフィードバックを受けて改善につなげる。他の人との議論を通じて、一人では思い付かないアイデアの創出。
4. 環境を整える:
インテリア、ITデバイス、雑貨など作業環境を自分の好みに統一してデスクで集中するルーティンを作る。在宅勤務になってから身の回りのものによりこだわるようになって、道具選びを吟味するし愛着のある道具を使うことで仕事に対するモチベーションが高まるのを感じる。好きな音楽を聴きながら作業することもモチベーション維持に有効。
5. 正しいことをやっているか確認する:
自分がやっていることが有意義か。やりっぱなしにしないで定期的に振り返り、反省する時間を確保する。
勉強や仕事に集中するための5つの心がけ
1: 静かで集中できるスペースを確保する
勉強するスペースを決め、勉強は必ずその場所で始めるようにする。これを継続することによって、場所によって自分の脳のスイッチが入るようになる。毎日同じ場所で作業することが大切なのであって、必ずしも書斎である必要はない。
2: やることを整理する
複雑に考える必要はない。まずはシンプルかつ具体的な目標を定めること。学習の予定を立てるときも具体的に。マルチタスクは避けて、一つのことに集中する。1日の最後に、翌日、あるいは翌週にやるべきことを計画する時間を確保する。
3: 継続するための工夫をする
プロアクティブに学ぶ姿勢を持つ。楽しくなければ続けることはできないが、どうしてもやりたくないとき、辛いときもあるはず。そうした場合に試すための、異なるアプローチを考えておく。興味を持てない内容であっても、見方を変えることで興味が湧く一面を見つけることができるかもしれない。独学で行き詰まったら、他のひと(理解している人が望ましい)に質問したり、一緒に話したりするのも良い気分転換になる。
4: 現実を見つめよう
誰のための独学なのかと言えば、全て自分のためなのだ。他の誰の人生でもなく、自分の人生を豊かにするために学ぶ。定期的に、現実の自分のおかれた状況を客観的に見つめ直し、目標を再検討する時間を持とう。目標達成が現実的にみて難しくなったら、目標設定を見直す。目標の見直しは必ずしもマイナス、後ろ向きなことではなく、モチベーションを取り戻したり高めたりするためにも有効である。
5: あわてないあわてない。ひとやすみひとやすみ。
気負ってずっと椅子に座りっぱなしになるのは健康的ではない。学習で何かを身に付けたとしても健康を保てなければ、学習の成果を発揮する機会を逃すことに繋がりかねない。適度な運動は脳の働きを活性化するので、学習にもプラスになる。毎朝仕事の前にジョギングするようになってから、集中力が高まったのを実感できている。
小さなことからコツコツとやる自分になるには
学生のころから、テスト勉強は一夜漬け型だった。
授業中は居眠りばかりしていたので(今にして思えば当時から睡眠時無呼吸症候群だったのかも)、授業でやったことを覚えているわけはなく、テスト前にまとめて丸暗記するくらいしかできなかった。
通常であれば、(1)授業→(2)テスト前の復習で少なくとも2回は学習内容に触れるわけで、テスト前の一夜漬けのみだと定着度が違ってくる。短期間に覚えたことは、定期テストではどうにかなったとしても、知識として定着することなくあっという間に忘れてしまう。
一夜漬けの方が勉強時間少なくテストに臨めるから効率的なんだ、と思っていたこともあったけれど、何も覚えていないので後からその知識が必要になったときに一からやり直しになってしまう。
何事もコツコツと続けられる人が羨ましいと思うようになった。
コツコツ型になるために、というわけではないけれど何かしら自分を帰るためにいくつか自分を律する仕組みを考えて、それに従って行動してみようと思っている。
5秒ルール
思いついたら長く考えないで5秒以内に何かやってみる。
小さく始める
小さい習慣を一つずつ確実にこなす。ネットサーフィンの時間を10分だけ減らすとか。
3つのルール
その日に達成すべきことを3つだけ挙げて、それを終わらせることに全力を尽くす。
いずれも小さいことだけれど、大きな目的のために短期的な小さな喜びを犠牲にする。我慢することを学ぶ。これを繰り返すことでいずれは大きな目的の達成につながるのではないか。
このやり方が有効なのか、まずは自分で実験してみよう。