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映画を字幕で見ることについて考えた:マネー・ショート 華麗なる大逆転 

久しぶりに休暇を取った上で子供から解放される自由時間をもらったので、映画を観に行ってきた。

アメリカの金融危機についての実話を基にしたこの映画。

その昔ちょっとだけ仕事でアメリカの金融市場に関係した時期と映画の舞台となった時期が重なるので、非常に興味深く見た。

自分の関わったところは、金融市場の隅っこのそのまた隅っこ、という感じなのでこんなことが起こっているとは露知らず。

しばらく持ちこたえていたとばかり思っていた米国の住宅市場は、もうすでに私が関わった時点でおかしくなる兆候が見えていたんだなぁ。

 

さて映画ではなく英語の話。

この映画、金融危機のお話だけあって出てくるセリフに専門用語・業界用語が満載です。

米国の人も普通はきっと理解できないので、ところどころに解説が(思いっきり不自然な形で、というかもう完全に本筋とは別枠で)盛り込んであります。

台詞の量も結構多くて、これは日本語字幕で見て理解できるのは金融業界で働いている人でさえもほんの一部ではないかな。

日本語吹き替えで見るか、字幕に頼らずに英語で聴ける感じでないと難しい。

字幕では間違っているわけではないけれど、情報量がどうしても不足するのでこうしたドキュメンタリータッチの映画は厳しいよね。

 

基になったマイケル・ルイスの「世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫) 」を読んだ上で、かつデリバティブや米国の金融市場の基礎知識がないと歯が立たないだろうなーと思った。

隣のおじさんはわかんなかったのか、ずっと寝ていた。