I Let You Goを読みました:
I Let You Go by Clare Mackintosh
どんなお話か
英国Bristolで5歳の少年Jacobが学校からの帰宅途中に、母親の眼の前でひき逃げにあって死亡した。
Jennaの人生は一瞬にして悪夢に変わった。彼女は再び前に進むため、わずかな望みを託して彼女のことを誰も知らない土地ーウェールズの沿岸地方にある人里離れたコテージーでの暮らしを始める。周りの人の親切に恵まれ少しずつ普通の暮らしを取り戻していくように見えたJennaだが、事故の記憶が彼女を苦しめる・・・
Jennaの視点と事故を捜査する刑事Rayの視点が交互に現れて話は進む。二人の物語が交錯するとき物語は全く新たな展開を見せる。
親として
図らずもまたしても親とは、がテーマの一つである作品。
たった一人の息子を轢き逃げで亡くしてしまった母親の気持ちとは。思春期を迎えて学校でうまくいっていないように見える息子に親はどう向き合えば良いか。
少し踏み込むとすぐにネタバレになってしまうので注意が必要だけれども、私はしっかりと作者の思惑にハマってしまったのだと思う。
英語について
Kindle版 で385ページなので長すぎず、英語も平易で読みやすい。Audibleだと男性・女性でナレーションが別れるし、出身の違いによるアクセントの違いもわかりやすいので勉強になる。
我が家の子どもがまさにこういう感じなので覚えておきたい表現
He never stops moving; full of energy from the second he wakes until the moment his head hits the pillow. Always jumping, always running. (Kindle版2ページより引用)
これは自分もそうなので、いつか英語で使ってみたいところ。そもそも歳をとると誰かに褒められるみたいなことも減ってきますが。
I’ve never been good at receiving praise. (67ページより引用)
ミステリでよく出てきそうな表現。
The evidence told him one thing; his instinct was telling him another. (191ページより引用)
この’It would be enough...’みたいな文章は付き合いたてとかに言いがちではないでしょうか。ちょっと重いというか怖いと感じる人もいそう。いずれにしても月日とともにそうも言ってられなくなります。
It would be enough just to wake up with you every morning, and have you here when I get home from work (209ページより引用)